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「神の子供たちはみな踊る」村上春樹  

2011年 09月 04日

古本屋で入手し、読了。
「1Q84」の世界は、ここから広がっていたのではと思わせるような独特の感傷と想いが
ところどころに、蠢いている。
村上春樹は、長編で世界を構築していくのもうまいが、
短編のほうが
彼の独自の世界観や真理に近づこうとする穏やな緊迫感とでもいうようなものが、
凝縮されているような気がする。

「UFOが釧路に降りる」
非日常的な人間関係に自然に入り込んでいく主人公。
「でも、まだ始まったばかりなのよ。」と彼女は言った。

遠くへ、遠くへ、自分でも気づかないうちに。
この最後のセリフが、どこまでも、非日常へはまり込んでいく心地良い不安のようなものをかきたる。

# by hujimusume | 2011-09-04 19:28 | 書評

兵庫県但馬 西が岡の棚田  

2011年 09月 04日


和池の千年かつらから車で20分くらいのところにある、円空の棚田。
対向車が来たらどうしようもないような、山道を車で登っていく。
Uターンする場所はこの先あるのか?と不安になったりする。
こんな山の頂上に沿って、下界から切り離されたように、この棚田は天を仰いでいる。
雨上がりだったので、遠くの山から水蒸気が煙るように立ち上り、
その間に、寺の伽藍が見える。
田んぼがある風景は、美しい。
古代から、コメの恵みに感謝し、一粒ずつのコメを慈しんできた日本人の郷愁が、ここでは、ゆったりとおおらかに立ち上っていくようだ。

# by hujimusume | 2011-09-04 18:59 |

瀞川平 千年かつら  

2011年 09月 03日


和地の大かつら
兵庫県但馬にある千年かつら。
この桂の木のすぐ上にあるところから一日約5,000t湧き出て、湿原になっている。
豊かな水と緑の恵み。
日本の国土を潤す厳かな自然。
この千年かつらは但馬自然公園のなかにある。
せっかくの大地なのに、一部芝生になってきれいに整備されている。
そのままの湿原を生かした公園だけれど、ちょっとおしい、、

# by hujimusume | 2011-09-03 08:01 |

ライアル・ワトソン「アフリカの白い魔術師」  

2009年 06月 21日

福岡伸一「動的平衡」に、次作ライアル・ワトソンの翻訳「エレファントム」が近日出版予定、とあったので、早速ライアル・ワトソンの「アフリカの白い魔術師」を購入。
 
「エレファントム」の予告のような形で、くじらと象のコミュニケーションらしきことが伊藤若冲の「鯨象図」とともに書かれてあったので。

探検家の書き記した旧きアフリカに憧れ、16歳で未開の奥地へと移り住んだイギリス人がいた。エイドリアン・ボーシャというその青年は、てんかん症とヘビ取りの才能が幸いして、白人ながら霊媒・占い師の修行を受け、アフリカの内なる伝統に迎え入れられた。人類の300万年の進化を一人で再現することとなった男の驚異のドキュメント。

と文庫本の裏にある。
9つの学位をもつ科学者ライアル・ワトソンのこの作品は、イギリスでベストセラーになる。

人間が科学の発展とともに、忘れていったのかもしれない自然との調和
宇宙の呼吸との調和

そういったのものを感じたい
と漠然と思う。

エイドリアン・ボーシャという青年は、イギリスで生まれたが第2次世界大戦でアメリカに渡り、母の再婚で16歳で導かれるようにヨハネスブルクに移住する。
宿命とか、星の下に生まれるということがあるのかもしれないと、彼の生涯を読んで思う。
アフリカ探検に非常に心引かれていた彼は、単身サバイバル生活を送る。

そのなかで、彼は、人類発祥の地での文明の証を発見していく。

この本は、エイドリアン・ボーシャという青年の短い生涯を通して、アフリカの神秘的な儀式とその示唆するもの、考古学的な人類発祥の文明の痕跡を検証していくという形をとっている。

最後に、雨ごいの儀式に必要だった忘れられたドラムを、導かれるように洞窟で発見し、その地で長年途絶えていた儀式を復興させるのに、彼は大きな役割を果たす。
そして、雨は再び大地を潤したのだ。

目に見えないもの。
「動的平衡」で、「ミクロな細胞間の動的な平衡」というような表現が随所に見られる。
目には見えないけれど、大自然の大いなるものに働きかけようとする儀式や祈りといった意志は、「動的平衡」を保つ手段のひとつかもしれないと感じた。




# by hujimusume | 2009-06-21 09:37 | 書評

村上春樹の小説  

2009年 06月 16日

村上春樹の「1Q84」が話題になっているので、なんとなくずいぶん昔のかれこれ20年以上前の「風の歌を聴け」と「羊をめぐる冒険」を再読してみた。
「ノルウエィの森」がヒットして以来、昔のような感動がなくて、それでも機会があれば読んではいたけれど、、、
彼の小説が変わったのか、私が変わったのか。

畳み掛けるように随所に比喩がちりばめられ、気の利いたさらりとした会話が流れ、物語の世界がすこしずつ現実からずれていく。
謡曲のように、お能の世界のように、言葉が言葉を紡ぎ、幽玄ならぬ異世界にごく自然に漂っていく。
そして結末はいつも現実に戻ってくる。
その読後の切なさの余韻が、優しすぎて哀しい。

「羊をめぐる冒険」は、過ぎ去りし青春の余韻と決別する結末なのだが、おばちゃんになってしまった私を、昔のまだ独身のあやふやさを引きずっていた頃と同じように、切なくさせた。

俗世間の価値観とは無縁の純粋さは、一見繊細で弱いけれど、物事の本質を見ようとする強さを秘めている。
やっぱり、「1Q84」も読んでみよう!

# by hujimusume | 2009-06-16 20:42 | 書評

天河神社弥山奥宮神事  

2009年 05月 22日

 天河神社主宰弥山登山に初参加。
5月16・17日の天気予報は、降水確率70%。
初登山で雨は自信がないので、キャンセルするかどうかで1週間ほど考えてたけれど、「雨は禊ぎ」という気功の先生の一言で、決行。
 トレッキングシューズとレインコートをあわてて買いに走り、天川村へ。

 2度目の天川村はなぜか懐かしくて、着くなり嬉しくなる。

 翌日行者還り登山口まで地元の強力さんの車で送っていただく。
まだ藤の薄紫が所々新緑にまぎれている。
登山口まで来ると、やはり小雨が降ってくる。

 雨が降るけれど登るのに必死で気にならない。
ようやく山小屋到着。
護摩焚きは夜だけれど、雨のためそのまま昼間に。


準備が整い禰宜さんが祝詞をあげているうちに、歓声が上がるので後ろを振り返ると、なんと小雨が降るのに太陽が雲の間からうっすらと顔をだしている。

天河弁才天は、太陽の神様なのかしら?



夜中は雨風が強く、ご来光は半ば諦めていたけれど、翌朝、4時半におきて外に出ると、風で東の空だけ雲が晴れ、白い下弦の月が浮かんでる!
そして、徐々に赤く紫がかった空に、ご来光。

ほんとにキャンセルしなくてよかった。

登山に参加した人は約100人。
下山して昼食後解散する頃には、それぞれの日常へ戻っていくのでしょうが、名残惜しかった。
全国各地から集まったみなさん、まるでひと時の天河神社村の住人のようでした。

日常に戻って思い返すと、ご来光より朝一番に見た白い月の方が、すぐにまぶたに浮かんでくるのはなぜだろう、、、

# by hujimusume | 2009-05-22 17:20 | 日本文化

上鴨川住吉神社  

2009年 05月 06日

 このゴールデンウィークの日帰りドライブは、加東市にある上鴨川住吉神社へ。
ゴールデンウィークというのに、人もいなくて閑散としてました。
ここに、室町時代から伝わる神事があって、以前から行ってみたかったのですが、残念ながら神事がある時期には行ったことがない・・・
前の広場に神事のための火を焚いた後がそのまま残っていて、厳かな雰囲気。
神に奉納する能の原型が残っているそうで、氏子の中でも長男しか継承できないという神事だそうです。

帰りに、近くにある朝光寺へ。
境内を流れる滝が心地よかった。

# by hujimusume | 2009-05-06 11:26 | 日本文化

アルツハイマーと幻覚  

2009年 03月 22日

 義母がアルツハイマーと診断され、1年半。
 過去の思い出の中で生きてます。
 自分が一番充実していたとき。子供もまだ幼くて、夫も親戚も友人たちも存命で、自分がもっとも必要とされていたとき。

 ある日は、寝たきりのベッドの上で、布団の端を触りながら、布団を作り直していたときの記憶の中にひたっていました。「ちょっとそこ、持っておいて」なんて言いながら。
その日は小春日和。陽だまりの中で、幸せそうです。
 
 「昨日は、お参りに行ってきた。」とお墓参りや仏さんのことをよく気にしました。

 もう何年も前に亡くなった人がとても身近な存在になって幻覚の中に生きてます。
 大学生になった孫も、かわいかった幼稚園のまま。
  
 彼岸とこの世の境目に存在する義母は、穏やかに微笑んでいます。

 なぜかそんな義母に会いに行って話しをするたび、切なくなるけれど、気持ちが落ち着いてくるのです。私の日常がほんの少し彼岸に触れるせいでしょうか。


 

# by hujimusume | 2009-03-22 11:28 | 介護

古民家美容院 コントレール  

2008年 02月 11日


友人のそのまた友人が、築100年以上たつという古民家で、美容院の営業を始めたと聞き、行って来ました。
場所は、加古川市野口町長砂

畑がある民家です。
広い土間には火鉢。
古道具屋のようにさりげなく並ぶ昔懐かしい置物。
大きな梁のある天窓のある天井。
日本文化の情緒が生活の隅々にちりばめられたお部屋。



体に良くないものはなるべく使わないように、染めはヘナのみ。
毛染をしようと来たのですが、
「あなたの場合自然のままがいい」と言われ、
その日も染めもせず、カットもせず、
コーヒーを飲みながら薬草や東条百合子さんの食事療法やこんにゃく療法、人生やら諸々のおしゃべりをして帰りました。
売り上げにちっとも貢献できなかったけど、、、、

体にいいものを研究実践して、それに反することは営業に反することではないのですね。
自分のいいと信じることを貫く姿勢はほんとうのプロかも。
また行きます。
コントレールさん、どうもお世話になりました。

# by hujimusume | 2008-02-11 16:21 | ささやかな日常

酵素風呂  

2007年 10月 12日

 酵素を薦めてくださる方があり、酵素についてほとんど知らなかったのでいろいろ検索して調べてみました。
 からだの働きに欠かせないものだということはわかったけれど、酵素の販売元も種類も値段も様々。これもご縁かと、友人が飲んでる「菊の酵素」を購入。
ついでに、いろいろ検索してたら、酵素風呂に行き当たりました。
しかも、意外と近くにある。市内です。
で、友人を誘い試しに行ってきました。
桂豊(けいほう)というこじんまりとしたお店です。
郊外の大型風呂のようなところを想像していたのですが、素朴なお店。
米ぬかやおがくずを発酵させて50度から60度にしてあるので、その中に寝転ぶと、海水浴時に砂浜で寝転ぶのとちょっと似てる。
発酵のにおいは、一時糠漬けを作っていたことがあるので、そう気にはなりませんでしたが、、、
発汗作用が強く、「体の中の不要物が出て行く~」という実感があったけれど、効果は一度だけなので、よくわかりません。
ただ、からだの芯からあったまっていく感じがして、冷え性の私にはこれから寒くなる季節いいかもしれないと思いました。
 機会があれば、また行こうかな、、、

# by hujimusume | 2007-10-12 13:12 | ささやかな日常

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